右肝切除術後の術後胆汁漏に対して逆アルファループによりEUS-HGSが可能であった1例
症例は58歳男性. 下行結腸癌に対し左半結腸切除術施行(pT4aN1M0 StageIIIA). 術後2年で肝転移(S5)と腹膜播種を認め, 播種切除術を施行. 今回, 肝転移巣に対して右肝切除術を施行した. 術後に閉塞性黄疸と胆汁漏を生じ, 治療目的に当院紹介となった. 造影CT検査では肝門部を起点とした左胆管拡張と右肝管断端部分から連続して胆汁漏と考えられる液体貯留を認めた. 前医のERCPによる胆道造影では, 胆嚢管分岐部から肝側で胆管完全閉塞を認めガイドワイヤーによる狭窄突破は不能であった....
Saved in:
Published in | 胆道 Vol. 36; no. 2; pp. 174 - 175 |
---|---|
Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本胆道学会
31.05.2022
日本胆道学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0914-0077 1883-6879 |
DOI | 10.11210/tando.36.174 |
Cover
Summary: | 症例は58歳男性. 下行結腸癌に対し左半結腸切除術施行(pT4aN1M0 StageIIIA). 術後2年で肝転移(S5)と腹膜播種を認め, 播種切除術を施行. 今回, 肝転移巣に対して右肝切除術を施行した. 術後に閉塞性黄疸と胆汁漏を生じ, 治療目的に当院紹介となった. 造影CT検査では肝門部を起点とした左胆管拡張と右肝管断端部分から連続して胆汁漏と考えられる液体貯留を認めた. 前医のERCPによる胆道造影では, 胆嚢管分岐部から肝側で胆管完全閉塞を認めガイドワイヤーによる狭窄突破は不能であった. |
---|---|
ISSN: | 0914-0077 1883-6879 |
DOI: | 10.11210/tando.36.174 |