胆嚢神経内分泌癌
72歳女性. 5年前に上行結腸癌に対して内視鏡的粘膜切除術を施行したが, 病理でpT1b(浸潤距離2000μm)であったため, 追加切除の方針となり腹腔鏡下右半結腸切除術を施行(pStageI, N0, H0, P0, M0). その後再発チェックのために定期的に画像検査が行われていた. 手術から4年半後のFDG-PET/CTにて胆嚢とリンパ節に異常集積が出現し, 精査の方針となった. 自他覚症状はなく, 採血でも肝胆道系酵素上昇はなく, 腫瘍マーカーやIgG4も正常であった. 腹部超音波:胆嚢に36×28×31mmの分葉形低エコー腫瘤を認める. その他, 膵頭部総胆管背側に41×31×27m...
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Published in | 胆道 Vol. 36; no. 5; pp. 658 - 664 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本胆道学会
31.12.2022
日本胆道学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0914-0077 1883-6879 |
DOI | 10.11210/tando.36.658 |
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Summary: | 72歳女性. 5年前に上行結腸癌に対して内視鏡的粘膜切除術を施行したが, 病理でpT1b(浸潤距離2000μm)であったため, 追加切除の方針となり腹腔鏡下右半結腸切除術を施行(pStageI, N0, H0, P0, M0). その後再発チェックのために定期的に画像検査が行われていた. 手術から4年半後のFDG-PET/CTにて胆嚢とリンパ節に異常集積が出現し, 精査の方針となった. 自他覚症状はなく, 採血でも肝胆道系酵素上昇はなく, 腫瘍マーカーやIgG4も正常であった. 腹部超音波:胆嚢に36×28×31mmの分葉形低エコー腫瘤を認める. その他, 膵頭部総胆管背側に41×31×27mmの低エコー腫瘤を認め, リンパ節転移を疑う. 腹部造影CT:胆嚢は体部でくびれており, くびれの右側壁を中心に比較的境界明瞭で分葉状の腫瘤を認める. 連続するくびれた胆嚢壁に不整な粘膜肥厚を認める. |
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ISSN: | 0914-0077 1883-6879 |
DOI: | 10.11210/tando.36.658 |