持続する腰痛に対し,洞脊椎神経パルス高周波療法が有効だった1例

37歳男性.数年前より腰痛が出現し,L4/5の椎間板ヘルニアと診断された.当科初診4カ月前に椎間板内コンドリアーゼ注入療法を受けるも改善はなく,当科紹介受診となった.腰部全体にNRS(Numerical Rating Scale)7程度の疼痛を認めた.初診1カ月後に右側洞脊椎神経パルス高周波療法(radiofrequency:RF)を施行し,翌月に左側を同様に施行し,腰痛はNRS 2まで改善した.近年わが国では椎間板性疼痛に対する椎間板内コンドリアーゼ注入療法が可能となったが,一部の患者には効果が乏しい.洞脊椎神経ブロックはこのような疼痛に対し有効な可能性があり,今回文献的考察を加えて報告する...

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 42; no. 2; pp. 136 - 140
Main Authors 内野, 博之, 大瀬戸, 清茂, 吉川, 凌太郎, 石田, 裕介, 山田, 梨香子, 小林, 賢礼
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.03.2022
Subjects
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.42.136

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Summary:37歳男性.数年前より腰痛が出現し,L4/5の椎間板ヘルニアと診断された.当科初診4カ月前に椎間板内コンドリアーゼ注入療法を受けるも改善はなく,当科紹介受診となった.腰部全体にNRS(Numerical Rating Scale)7程度の疼痛を認めた.初診1カ月後に右側洞脊椎神経パルス高周波療法(radiofrequency:RF)を施行し,翌月に左側を同様に施行し,腰痛はNRS 2まで改善した.近年わが国では椎間板性疼痛に対する椎間板内コンドリアーゼ注入療法が可能となったが,一部の患者には効果が乏しい.洞脊椎神経ブロックはこのような疼痛に対し有効な可能性があり,今回文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.42.136