頚動脈内膜摘出術を必要とした頚動脈狭窄症とがんの関連性

「はじめに」今回, われわれは頚動脈内膜摘出術 (carotid endarterectomy : CEA) を施行した頚動脈狭窄症例とがんの関連性について検討したので報告する. 「対象, 方法」対象はわれわれが1999年から2013年までにCEAを施行した頚動脈狭窄症306例中, CEA後6ヵ月以上経過観察し得た97例とした. CEA時の年齢は61-87歳, 平均年齢は76歳で, 男性92例, 女性5例. CEAの適応はEuropean carotid surgery trial (ECST) 法で狭窄率を測定し, 症候性は70%以上, 無症候性は80%以上とした. CEAの術前検査として,...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 43; no. 3; pp. 188 - 192
Main Authors 玉置, 智規, 山崎, 道生, 野手, 洋治, 斎藤, 寛浩, 梅岡, 克也, 鈴木, 雅規, 水成, 隆之, 森田, 明夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2015
日本脳卒中の外科学会
Subjects
atheroma
cancer
carotid endarterectomy
malignancy
radiation
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Summary:「はじめに」今回, われわれは頚動脈内膜摘出術 (carotid endarterectomy : CEA) を施行した頚動脈狭窄症例とがんの関連性について検討したので報告する. 「対象, 方法」対象はわれわれが1999年から2013年までにCEAを施行した頚動脈狭窄症306例中, CEA後6ヵ月以上経過観察し得た97例とした. CEA時の年齢は61-87歳, 平均年齢は76歳で, 男性92例, 女性5例. CEAの適応はEuropean carotid surgery trial (ECST) 法で狭窄率を測定し, 症候性は70%以上, 無症候性は80%以上とした. CEAの術前検査として, 全例に血液凝固機能を含む一般血液検査, 胸部単純X線と頚動脈超音波検査 (Aloka社製ProSound α10, 使用探触子はリニア型7.5-12MHz) が施行された. 胸部単純X線で腫瘤病変が認められた場合は胸部CTを施行し, 放射線科医師に画像の読影を依頼した.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.43.188