クリッピング術・コイル塞栓術が困難な脳動脈瘤に対するバイパス併用手術

「はじめに」大型・巨大脳動脈瘤, 解離性脳動脈瘤, 血管内治療後再発脳動脈瘤などでは, ときに通常のクリッピング術やコイル塞栓術では治療困難なことがある. これら複雑な脳動脈瘤に対して, バイパス併用手術が有用となることがある. 当院におけるクリッピング術もしくはコイル塞栓術単独での治療が困難な動脈瘤に対するバイパス併用手術について, その方法と治療成績を供覧する. 「対象と方法」2006年4月より2016年12月までの間に長崎大学脳神経外科において行われた脳動脈瘤治療は, 外科治療および血管内治療あわせて924例であった. そのうち単独治療が困難と判断され, バイパス併用手術が行われた26例...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 47; no. 5; pp. 349 - 354
Main Authors 案田, 岳夫, 松尾, 孝之, 永田, 泉, 諸藤, 陽一, 堀江, 信貴, 出雲, 剛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2019
日本脳卒中の外科学会
Subjects
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ISSN0914-5508
1880-4683
DOI10.2335/scs.47.349

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Summary:「はじめに」大型・巨大脳動脈瘤, 解離性脳動脈瘤, 血管内治療後再発脳動脈瘤などでは, ときに通常のクリッピング術やコイル塞栓術では治療困難なことがある. これら複雑な脳動脈瘤に対して, バイパス併用手術が有用となることがある. 当院におけるクリッピング術もしくはコイル塞栓術単独での治療が困難な動脈瘤に対するバイパス併用手術について, その方法と治療成績を供覧する. 「対象と方法」2006年4月より2016年12月までの間に長崎大学脳神経外科において行われた脳動脈瘤治療は, 外科治療および血管内治療あわせて924例であった. そのうち単独治療が困難と判断され, バイパス併用手術が行われた26例 (2.8%) を対象とした. 女性20例, 男性6例, 年齢は23-77歳, 平均62歳であった.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.47.349