SSI予防における手術室等の設備, 環境に関する整形外科領域のエビデンス

「はじめに」 近年, 様々な手術部位感染(surgical site infection: SSI)予防ガイドラインが出てきた. 各種ガイドラインの中でもとりわけ情報量が多いのが2013年夏にMusculoskeletal Infection Society (MSIS)が作成した「人工関節周囲感染対策における国際コンセンサス」(国際コンセンサス)である. 本書はA4サイズで363ページにも及び, 引用文献は3,500件にも上る. 世界中のスペシャリスト400名以上が参加し, 1年以上の歳月をかけて作成された. 人工関節置換術の術後で最も重要な合併症の一つである人工関節周囲感染(peripro...

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Published in日本関節病学会誌 Vol. 36; no. 2; pp. 89 - 95
Main Authors 岡, 敬之, 篠崎, 智大, 山田, 浩司, 正岡, 利紀, 山本, 謙吾, 立岩, 俊之, 松下, 和彦, 稲葉, 裕, 市村, 正一, 森井, 健司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本関節病学会 2017
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ISSN1883-2873
1884-9067
DOI10.11551/jsjd.36.89

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Summary:「はじめに」 近年, 様々な手術部位感染(surgical site infection: SSI)予防ガイドラインが出てきた. 各種ガイドラインの中でもとりわけ情報量が多いのが2013年夏にMusculoskeletal Infection Society (MSIS)が作成した「人工関節周囲感染対策における国際コンセンサス」(国際コンセンサス)である. 本書はA4サイズで363ページにも及び, 引用文献は3,500件にも上る. 世界中のスペシャリスト400名以上が参加し, 1年以上の歳月をかけて作成された. 人工関節置換術の術後で最も重要な合併症の一つである人工関節周囲感染(periprosthetic joint infection: PJI)のマネージメントを題材に, 臨床上問題となる様々な状況に対し何かしらの指針を作成することを目標とし作成された. PJI診療を大きく15のテーマに分け, 特に臨床で判断に困る状況を厳選し, 204のコンセンサスをまとめ上げた.
ISSN:1883-2873
1884-9067
DOI:10.11551/jsjd.36.89