学生の栄養摂取状況に関連する要因の解明~性別と居住形態に焦点を当てて

「I. 緒言」栄養・食生活は, 生活習慣病の予防のほか, 生活の質の向上及び社会機能の維持・向上の観点から重要である. 第3次の国民健康づくり対策である健康日本21においては, 生活習慣病予防による健康寿命の延伸が目標として示された. 現在は, 健康日本21(第二次)において, 健康寿命の延伸に加えて健康格差の縮小等が達成目標として掲げられている. これらの目標を達成するため, 「健康日本21(第二次)」においては, 主要な生活習慣病をNCD(Noncommunicable Disease:非感染性疾患)対策という枠組みで捉え, がん, 循環器疾患, 糖尿病等について, 予防に関する科学的根拠...

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Published in日本衛生学雑誌 Vol. 73; no. 3; pp. 395 - 412
Main Authors 宮西, 邦夫, 笠原, 賀子, 西田, 順一, 渋倉, 崇行, 笠巻, 純一, 松本, 裕史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本衛生学会 2018
日本衛生学会
Subjects
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ISSN0021-5082
1882-6482
DOI10.1265/jjh.73.395

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Summary:「I. 緒言」栄養・食生活は, 生活習慣病の予防のほか, 生活の質の向上及び社会機能の維持・向上の観点から重要である. 第3次の国民健康づくり対策である健康日本21においては, 生活習慣病予防による健康寿命の延伸が目標として示された. 現在は, 健康日本21(第二次)において, 健康寿命の延伸に加えて健康格差の縮小等が達成目標として掲げられている. これらの目標を達成するため, 「健康日本21(第二次)」においては, 主要な生活習慣病をNCD(Noncommunicable Disease:非感染性疾患)対策という枠組みで捉え, がん, 循環器疾患, 糖尿病等について, 予防に関する科学的根拠を基に栄養状態, 食物摂取, 食行動, 食環境の具体的目標を設定している. 野菜摂取量の増加, 脂肪エネルギー比率及び朝食の欠食率の減少は, いずれも「健康日本21」の重点課題であった.
ISSN:0021-5082
1882-6482
DOI:10.1265/jjh.73.395