前縦隔に巨大腫瘤を呈した縦隔原発大細胞型B 細胞性リンパ腫の1 例

症例は38歳女性。来院1 か月前に咳,夜間の寝汗を自覚。その後,両眼瞼浮腫を認めたため当院に受診。胸部CT では前縦隔~右上中葉にかけて10cm 大の腫瘤および両肺野の多発結節影を指摘。気管支鏡検査では気管膜様部にポリープ様結節があり,右B 3 入口部が腫瘤により閉塞。生検で縦隔原発大細胞型B 細胞性リンパ腫と判明した。血液内科で化学療法を施行。縦隔に腫瘍が残存しており放射線を照射したが,治療開始8 か月後に右小脳再発が判明。初診から17か月後に末梢血幹細胞移植を施行した。...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 66; no. 1; pp. 86 - 90
Main Authors 浅野, 俊明, 尾関, 和貴, 林, 信行, 日比野, 佳孝, 福山, 隆一, 山田, 祥之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 31.05.2017
日本農村医学会
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Summary:症例は38歳女性。来院1 か月前に咳,夜間の寝汗を自覚。その後,両眼瞼浮腫を認めたため当院に受診。胸部CT では前縦隔~右上中葉にかけて10cm 大の腫瘤および両肺野の多発結節影を指摘。気管支鏡検査では気管膜様部にポリープ様結節があり,右B 3 入口部が腫瘤により閉塞。生検で縦隔原発大細胞型B 細胞性リンパ腫と判明した。血液内科で化学療法を施行。縦隔に腫瘍が残存しており放射線を照射したが,治療開始8 か月後に右小脳再発が判明。初診から17か月後に末梢血幹細胞移植を施行した。
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.66.86