STA本幹をドナーとしグラフト血管を用いた端側吻合による頭蓋内血行再建術
「はじめに」巨大脳動脈瘤や解離性動脈瘤の治療では, 血行再建を必要とすることが多い. 血行再建法として, 浅側頭動脈 (superficial temporal artery) - 中大脳動 (middle cerebral artery) 脈吻合術 (STA-MCA bypass) は, Yasargilらにより報告され, その後一般的に行われている血行再建法である. しかしながら, ドナー血管としてのSTAは末梢に行くほど細くなり, 十分な血液を運搬できずドナー血管として適さないこともある. このため, 比較的広い範囲を灌流している前方循環の急性血管閉塞を必要とする手術における血行再建には...
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Published in | 脳卒中の外科 Vol. 43; no. 3; pp. 201 - 206 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
2015
日本脳卒中の外科学会 |
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Summary: | 「はじめに」巨大脳動脈瘤や解離性動脈瘤の治療では, 血行再建を必要とすることが多い. 血行再建法として, 浅側頭動脈 (superficial temporal artery) - 中大脳動 (middle cerebral artery) 脈吻合術 (STA-MCA bypass) は, Yasargilらにより報告され, その後一般的に行われている血行再建法である. しかしながら, ドナー血管としてのSTAは末梢に行くほど細くなり, 十分な血液を運搬できずドナー血管として適さないこともある. このため, 比較的広い範囲を灌流している前方循環の急性血管閉塞を必要とする手術における血行再建には, 頚部外頚動脈をドナー血管としたハイフローバイパスが行われることが多い. 一方, ハイフローバイパスでは, 頚部から頭部にいたる比較的長いグラフト血管の採取が必要であり, かつ頚部での手術操作が必要となるため手術時間が長くなり, 頚部の手術創も必要となる欠点がある. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.43.201 |