コイル塞栓術後脳動脈瘤に対する開頭クリッピング術 ─瘤のcollapsibilityの観点からの検討

「はじめに」血管内治療のデバイスや技術の進歩に伴い, 脳動脈瘤に対するコイル塞栓術症例が増加しているが, コイル塞栓術の問題として再発の頻度が開頭クリッピング術に比べて高いことが挙げられる. 再発症例に対する追加治療を血管内治療で行うか, 開頭術で治療するかの選択については, 症例ごとに検討が必要であり, それぞれの施設で多少の相違があると思われる. 当院ではこれまで破裂・未破裂脳動脈瘤に対してコイル塞栓術を第一に選択しており, 再発瘤に対しても同様にまず血管内治療を考慮してきた. しかし, 症例によっては開頭クリッピング術を選択しており, その経験症例から, 再発瘤の形態的評価に基づくクリッ...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 47; no. 4; pp. 231 - 235
Main Authors 山崎, 友郷, 加藤, 徳之, 佐藤, 允之, 松村, 明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2019
日本脳卒中の外科学会
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ISSN0914-5508
1880-4683
DOI10.2335/scs.47.231

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Summary:「はじめに」血管内治療のデバイスや技術の進歩に伴い, 脳動脈瘤に対するコイル塞栓術症例が増加しているが, コイル塞栓術の問題として再発の頻度が開頭クリッピング術に比べて高いことが挙げられる. 再発症例に対する追加治療を血管内治療で行うか, 開頭術で治療するかの選択については, 症例ごとに検討が必要であり, それぞれの施設で多少の相違があると思われる. 当院ではこれまで破裂・未破裂脳動脈瘤に対してコイル塞栓術を第一に選択しており, 再発瘤に対しても同様にまず血管内治療を考慮してきた. しかし, 症例によっては開頭クリッピング術を選択しており, その経験症例から, 再発瘤の形態的評価に基づくクリッピング術の可否 (clippability) について検討を行い, その至適治療選択を検討したい.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.47.231