直接穿刺によりコイル塞栓術を施行した孤立性上矢状洞硬膜動静脈瘻の1例
「はじめに」isolated sinusを伴う硬膜動静脈瘻(dural arteriovenous fistula: DAVF)は, 脳表静脈逆流(retrograde cortical venous reflux: RCVR)をきたし, 頭蓋内出血や静脈性梗塞, 頭蓋内圧亢進などの重篤な症候が出現するリスクが高いとされ, 治療の必要性が高い. 血管内治療による塞栓術においては, 経動脈的塞栓術(transarterial embolization: TAE)より経静脈的塞栓術(transvenous embolization: TVE)が有効なことが多いとされる一方で, isolated s...
Saved in:
Published in | 脳卒中の外科 Vol. 45; no. 3; pp. 225 - 230 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
2017
日本脳卒中の外科学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0914-5508 1880-4683 |
DOI | 10.2335/scs.45.225 |
Cover
Summary: | 「はじめに」isolated sinusを伴う硬膜動静脈瘻(dural arteriovenous fistula: DAVF)は, 脳表静脈逆流(retrograde cortical venous reflux: RCVR)をきたし, 頭蓋内出血や静脈性梗塞, 頭蓋内圧亢進などの重篤な症候が出現するリスクが高いとされ, 治療の必要性が高い. 血管内治療による塞栓術においては, 経動脈的塞栓術(transarterial embolization: TAE)より経静脈的塞栓術(transvenous embolization: TVE)が有効なことが多いとされる一方で, isolated sinusを伴う場合, 通常の大腿静脈穿刺による経静脈的アプローチではカテーテルの通過は困難なこともある. 小開頭により罹患静脈洞を直接穿刺してコイル塞栓術を行う方法も報告されているが, 上矢状静脈洞(superior sagittal sinus: SSS)を直接穿刺した報告は少ない. |
---|---|
ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.45.225 |