術中脳血管撮影におけるガイディングシースを用いた大腿動脈アプローチの工夫

• Published in: 脳卒中の外科 Vol. 48; no. 2; pp. 103 - 109
• Main Authors: 牧園, 剛大, 折戸, 公彦, 服部, 剛典, 青木, 孝親, 竹内, 靖治, 廣畑, 優, 森岡, 基浩
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2020; 日本脳卒中の外科学会
• Subjects: hybrid operating room; interventional radiology (IO-IVR); intraoperative angiography (IOA); long guiding sheath
• ISSN: 0914-5508; 1880-4683
• DOI: 10.2335/scs.48.103

「はじめに」 脳動静脈奇形(arteriovenous malformation: AVM)や脊髄・脳硬膜動静脈瘻(arteriovenous fistula: AVF)などの脳神経外科手術に際して, 術中血管撮影(intraoperative angiography: IOA)や術中血管内治療(intraoperative interventional radiology: IO-IVR)は治療成績の向上のためには重要性が高い手技である. 近年では, 撮影機器の改良やhybrid手術室の導入に伴い高い精度での術中血管評価治療が可能となり, 外科手術と併用する例も増加している. しかしながら, 血管病変の局在によっては腹臥位や側臥位にて外科手術を行わなければならない症例があり, 術中のカテーテル操作が困難となる場合がある. このような症例でも安全にIOAを行えるロングガイディングシースを用いた工夫について報告する.