医療用重心動揺計の精度について

目的: 重心動揺計は, 1987年に日本めまい平衡医学会によって JIS 規格登録され, 1994年に重心動揺計検査として認可された。 その後, 重心動揺検査として医療用重心動揺計が臨床現場で広く使われるようになった。 しかし, 重心動揺検査データが臨床所見と合わないデータのあることが指摘されるようになった。 診断基準化委員会で6年前より検討し, この度, 精度検証を行った。   方法: 現在販売されている2社 (A社・B社と仮称) の重心動揺計について, 各社3台で合計6台について, JIS 規格に沿った精度検証を行った。   結果: A社の機器は, 3台共に JIS に沿った製品であったが...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inEquilibrium Research Vol. 74; no. 1; pp. 44 - 50
Main Authors 診断基準化委員会, 保険医療委員会
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本めまい平衡医学会 2015
日本めまい平衡医学会
Online AccessGet full text
ISSN0385-5716
1882-577X
DOI10.3757/jser.74.44

Cover

Loading…
More Information
Summary:目的: 重心動揺計は, 1987年に日本めまい平衡医学会によって JIS 規格登録され, 1994年に重心動揺計検査として認可された。 その後, 重心動揺検査として医療用重心動揺計が臨床現場で広く使われるようになった。 しかし, 重心動揺検査データが臨床所見と合わないデータのあることが指摘されるようになった。 診断基準化委員会で6年前より検討し, この度, 精度検証を行った。   方法: 現在販売されている2社 (A社・B社と仮称) の重心動揺計について, 各社3台で合計6台について, JIS 規格に沿った精度検証を行った。   結果: A社の機器は, 3台共に JIS に沿った製品であったが, B社の機器は, JIS 規格内には無かった。   まとめ: 日本めまい平衡医学会では, 臨床検査や研究に重心動揺計を使う場合, 検査データの精度が最も重要であることから, JIS 規格器機の使用を推奨する。
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.74.44