磁場式ナビゲーションを用いたpterional keyhole craniotomyによる開頭クリッピング術 ─エミッター使用の工夫

「はじめに」開頭クリッピング術に対するkeyhole craniotomyは, これまでにその有用性についてさまざまな報告がなされている. 当施設では, 1996年より先駆的にpterional keyhole craniotomy (PKC) を導入し, 22年間でPKCによる脳動脈瘤クリッピング術をすでに800例以上経験した. PKCによる脳動脈瘤クリッピング術においては, シルビウス裂や動脈瘤周囲構造物の剥離, クリッピング操作を効率的に行うために, 正確なcraniotomyが必須となる. そこでわれわれは開頭部位決定を目的とした簡便な磁場式ナビゲーション使用法を考案し, PKCによる...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 49; no. 2; pp. 151 - 155
Main Authors 熊谷, 哲也, 黒田, 秀樹, 竹中, 朋文, 森, 鑑二, 小林, 真紀, 豊田, 真吾, 瀧, 琢有
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2021
日本脳卒中の外科学会
Subjects
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ISSN0914-5508
1880-4683
DOI10.2335/scs.49.151

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Summary:「はじめに」開頭クリッピング術に対するkeyhole craniotomyは, これまでにその有用性についてさまざまな報告がなされている. 当施設では, 1996年より先駆的にpterional keyhole craniotomy (PKC) を導入し, 22年間でPKCによる脳動脈瘤クリッピング術をすでに800例以上経験した. PKCによる脳動脈瘤クリッピング術においては, シルビウス裂や動脈瘤周囲構造物の剥離, クリッピング操作を効率的に行うために, 正確なcraniotomyが必須となる. そこでわれわれは開頭部位決定を目的とした簡便な磁場式ナビゲーション使用法を考案し, PKCによるクリッピング術にそれを応用している. 今回, その使用法と有用性について報告する. 「手術適応」当施設における未破裂脳動脈瘤の外科治療の適応はUCAS JAPAN, 脳卒中ガイドライン2015に準拠し, 血管内治療と直達手術を検討したうえで, 直達手術に適した症例にクリッピング術を行っている.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.49.151