就労初妊婦の上司および医療職に対する相談ニーズと特徴
就労初妊婦の上司や医療職への相談ニーズの内容と属性による特徴を明らかにするため、就労初妊婦450名を対象にWeb調査を実施し、上司および医療職に対する相談ニーズの自由記載をBerelsonの内容分析を参考にして分析した。相談の希望があったのは242名で、相談ニーズの具体的内容は12のカテゴリ、45のサブカテゴリに分類され、【身体的負担を考慮した業務内容の変更・負担削減】【身体的負担を考慮した勤務形態の調整】【休業取得に伴うスケジュールや引き継ぎ】【体調不良や身体症状への対応】【就労可能な程度】などがあり、立ち仕事、交代勤務、正規雇用、職位には特徴的なニーズがあった。就労初妊婦に対して、企業側は...
Saved in:
Published in | 日本母性看護学会誌 Vol. 23; no. 2; pp. 16 - 23 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本母性看護学会
30.03.2023
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1345-773X 2434-6187 |
DOI | 10.32305/jjsmn.23.2_16 |
Cover
Summary: | 就労初妊婦の上司や医療職への相談ニーズの内容と属性による特徴を明らかにするため、就労初妊婦450名を対象にWeb調査を実施し、上司および医療職に対する相談ニーズの自由記載をBerelsonの内容分析を参考にして分析した。相談の希望があったのは242名で、相談ニーズの具体的内容は12のカテゴリ、45のサブカテゴリに分類され、【身体的負担を考慮した業務内容の変更・負担削減】【身体的負担を考慮した勤務形態の調整】【休業取得に伴うスケジュールや引き継ぎ】【体調不良や身体症状への対応】【就労可能な程度】などがあり、立ち仕事、交代勤務、正規雇用、職位には特徴的なニーズがあった。就労初妊婦に対して、企業側は健康状態を保つための業務調整や社会制度の利用など直接的に就労にかかわるアドバイスが必要であり、医療職は就労調整の相談がしやすいような医学的知識の提供を行い、不安要素の明確化に繋げる必要がある。 |
---|---|
ISSN: | 1345-773X 2434-6187 |
DOI: | 10.32305/jjsmn.23.2_16 |