超高齢社会だからこそ歯科衛生士が知っておきたい含嗽剤としての新規機能水
「はじめに」 我が国は2022年9月現在, 高齢者人口, 高齢化率それぞれが3,627万人, 29.1%を占めている超高齢社会であり, 口腔健康管理, 在宅歯科医療を通した口腔保健・予防の重要性が高まっている. 2016年本誌歯科衛生士コーナーで五味先生が, 「歯科衛生士が知っておきたい洗口剤の応用」として歯科衛生士が行う薬物療法について解説され, また歯周治療における化学的プラークコントロールの重要性については「歯周治療のガイドライン2022」に明示されている. 一方, 口腔衛生管理を実施する際, または特に高齢者の方々が含嗽する際には, 洗口剤の誤嚥とともに誤飲にも留意する必要がある. し...
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Published in | 日本歯周病学会会誌 Vol. 65; no. 1; pp. 26 - 34 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
31.03.2023
日本歯周病学会 |
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ISSN | 0385-0110 1880-408X |
DOI | 10.2329/perio.65.26 |
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Summary: | 「はじめに」 我が国は2022年9月現在, 高齢者人口, 高齢化率それぞれが3,627万人, 29.1%を占めている超高齢社会であり, 口腔健康管理, 在宅歯科医療を通した口腔保健・予防の重要性が高まっている. 2016年本誌歯科衛生士コーナーで五味先生が, 「歯科衛生士が知っておきたい洗口剤の応用」として歯科衛生士が行う薬物療法について解説され, また歯周治療における化学的プラークコントロールの重要性については「歯周治療のガイドライン2022」に明示されている. 一方, 口腔衛生管理を実施する際, または特に高齢者の方々が含嗽する際には, 洗口剤の誤嚥とともに誤飲にも留意する必要がある. しかし, 微量ではあるもののかなりの頻度で口腔内に残留した洗口剤を嚥下してしまっている. 一般的な洗口剤・含嗽剤は, 洗口するために開発されており, 誤飲した際に100%安全とは言い難い. 一方, 特にオゾン系の場合オゾンはタンパク質と反応し酸素に変換されるため安全性が保証されている. |
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ISSN: | 0385-0110 1880-408X |
DOI: | 10.2329/perio.65.26 |