看護学生の国際保健活動への関心及び参加意欲とその関連要因

目的:看護学生が国際保健活動に関心をもった時期やきっかけを把握する.援助規範意識と国際保健活動への関心との関連,国際保健活動への参加意欲,参加の障壁を明らかにする.方法:無記名式質問紙調査を看護学生に対して行った.学年,国際保健活動への関心度,援助規範意識,関心を持った時期ときっかけ,参加意欲,参加意欲の関連要因について把握した.結果:高学年ほど「関心あり」は有意に少なく,「関心あり」の援助規範意識が「関心」と比較して有意に高く,関心があるが参加意欲のない学生には,外国語への自信がない者が有意に多かった.高校生以降に,発展途上国に関するテレビや体験談をきっかけに関心を持った学生が多かった.考察...

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Published in日本公衆衛生看護学会誌 Vol. 10; no. 2; pp. 26 - 33
Main Authors 加藤, 美保子, 水田, 明子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本公衆衛生看護学会 2021
日本公衆衛生看護学会
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ISSN2187-7122
2189-7018
DOI10.15078/jjphn.10.2_26

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Summary:目的:看護学生が国際保健活動に関心をもった時期やきっかけを把握する.援助規範意識と国際保健活動への関心との関連,国際保健活動への参加意欲,参加の障壁を明らかにする.方法:無記名式質問紙調査を看護学生に対して行った.学年,国際保健活動への関心度,援助規範意識,関心を持った時期ときっかけ,参加意欲,参加意欲の関連要因について把握した.結果:高学年ほど「関心あり」は有意に少なく,「関心あり」の援助規範意識が「関心」と比較して有意に高く,関心があるが参加意欲のない学生には,外国語への自信がない者が有意に多かった.高校生以降に,発展途上国に関するテレビや体験談をきっかけに関心を持った学生が多かった.考察:学生の国際保健活動への関心を高めるためには,学生の援助規範意識を高めることや,必要な語学力などを含んだ体験談などによる情報提供が求められる.
ISSN:2187-7122
2189-7018
DOI:10.15078/jjphn.10.2_26