脳卒中患者の歩行に対するペダリング運動と電気刺激療法の併用による効果 : 研究プロトコルの詳細と多施設間共同による安全性および実現可能性の検討
本研究は,回復期脳卒中片麻痺患者の歩行障害に対してペダリング運動中に電気刺激を併用することが有益かどうかを調査することを目的とした。報告書においては,現在も研究継続中であるため,介入の安全性と実現可能性について検討し報告する。対象は発症後6ヵ月以内の回復期脳卒中片麻痺患者である。研究は7施設によるassessor-masked, randomized, sham controlled trialで実施した。対象者は無作為にペダリング運動と電気刺激併用群(7名),ペダリング運動と偽刺激群(7名),電気刺激単独群(6名)の3群に割りあてられた。各々1日15分,週5回3週間の計15セッションの介入を...
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Published in | 理学療法学 Vol. 41; no. 2; pp. 106 - 107 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士学会
20.04.2014
日本理学療法士協会 Japanese Physical Therapy Association 公益社団法人日本理学療法士協会 |
Subjects | |
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ISSN | 0289-3770 2189-602X |
DOI | 10.15063/rigaku.kj00009352636 |
Cover
Summary: | 本研究は,回復期脳卒中片麻痺患者の歩行障害に対してペダリング運動中に電気刺激を併用することが有益かどうかを調査することを目的とした。報告書においては,現在も研究継続中であるため,介入の安全性と実現可能性について検討し報告する。対象は発症後6ヵ月以内の回復期脳卒中片麻痺患者である。研究は7施設によるassessor-masked, randomized, sham controlled trialで実施した。対象者は無作為にペダリング運動と電気刺激併用群(7名),ペダリング運動と偽刺激群(7名),電気刺激単独群(6名)の3群に割りあてられた。各々1日15分,週5回3週間の計15セッションの介入を実施し,各セッション前後の血圧および脈拍と有害事象の有無を評価した。その結果,すべての対象者において前後の血圧および脈拍では運動中止基準を超えなかった。また1名(電気刺激群)が体調不良により脱落したが,有害事象の報告はなかった。本法は回復期リハビリテーション期間においても安全に実施可能であると考えられた。 |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.kj00009352636 |