骨内シャント塞栓に流出路塞栓を追加することで舌下神経障害なく治療し得たanterior condylar confluence硬膜動静脈瘻の1例

anterior condylar confluence dural arteriovenous fistula(ACC DAVF)のシャント部位に関し,最近骨内静脈路の関与が提唱されている.今回われわれは骨内shunting pouchの塞栓に流出路塞栓を追加し,舌下神経障害なく治療し得た症例を報告する.症例は77歳,女性.経静脈的塞栓術の際,骨内shunting pouchの塞栓のみでは不完全閉塞となり,流出路塞栓を追加することにより完全閉塞を得た.ACC DAVFの治療において,舌下神経障害を確実に回避するための骨内shunting pouchの塞栓や流出路塞栓は,症例によっては有用であ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in脳卒中の外科 Vol. 50; no. 2; pp. 139 - 144
Main Authors 佐藤, 浩一, 高麗, 雅章, 兼松, 康久, 高木, 康志, 宮本, 健志, 島田, 健司, 松田, 拓
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2022
日本脳卒中の外科学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0914-5508
1880-4683
DOI10.2335/scs.50.139

Cover

More Information
Summary:anterior condylar confluence dural arteriovenous fistula(ACC DAVF)のシャント部位に関し,最近骨内静脈路の関与が提唱されている.今回われわれは骨内shunting pouchの塞栓に流出路塞栓を追加し,舌下神経障害なく治療し得た症例を報告する.症例は77歳,女性.経静脈的塞栓術の際,骨内shunting pouchの塞栓のみでは不完全閉塞となり,流出路塞栓を追加することにより完全閉塞を得た.ACC DAVFの治療において,舌下神経障害を確実に回避するための骨内shunting pouchの塞栓や流出路塞栓は,症例によっては有用であると思われた.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.50.139