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脳卒中片麻痺患者の快適歩行速度の経時的変化とその規定因子に関する検討
リハビリテーション目的で入院している片麻痺者91例を,発症からの期間に基づいて3ヵ月未満群と6ヵ月未満群の二群に分けて,快適歩行速度(CWS),運動機能および認知機能を前向きに連続調査し,CWSを規定する因子を検討した。測定開始時と測定開始後4週後の各2時点の横断調査において,CWSと関連を認めた項目は,両群ともにいずれの時点においても麻痺側下肢機能,麻痺側筋力およびバランス機能(FBS)であった。一方,測定2時点の縦断調査から,CWSの変化率と関連を認めた項目は,3ヵ月未満群では麻痺側筋力,非麻痺側筋力およびFBSの変化率であったが,6ヵ月未満群ではいずれの項目も関連を認めなかった。片麻痺者...
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Published in | 理学療法学 Vol. 40; no. 2; pp. 130 - 131 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士学会
20.04.2013
日本理学療法士協会 Japanese Society of Physical Therapy |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0289-3770 2189-602X |
DOI | 10.15063/rigaku.KJ00008636901 |
Cover
Summary: | リハビリテーション目的で入院している片麻痺者91例を,発症からの期間に基づいて3ヵ月未満群と6ヵ月未満群の二群に分けて,快適歩行速度(CWS),運動機能および認知機能を前向きに連続調査し,CWSを規定する因子を検討した。測定開始時と測定開始後4週後の各2時点の横断調査において,CWSと関連を認めた項目は,両群ともにいずれの時点においても麻痺側下肢機能,麻痺側筋力およびバランス機能(FBS)であった。一方,測定2時点の縦断調査から,CWSの変化率と関連を認めた項目は,3ヵ月未満群では麻痺側筋力,非麻痺側筋力およびFBSの変化率であったが,6ヵ月未満群ではいずれの項目も関連を認めなかった。片麻痺者のCWSを規定する因子は,片麻痺者間に生じている差異(横断調査)でみる場合と片麻痺者個人内に生じる変化を捉える場合(縦断調査)とでは異なり,とくにCWSの変化に関連する因子を捉える際には病期を考慮する必要があると考えられた。 |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.KJ00008636901 |