腰椎椎間板ヘルニアを有する症例についてのクリニカルリーズニングに基づく症例検討

「はじめに」 クリニカルリーズニングは, セラピストが患者およびその家族, 医療に携わるチームのメンバーと共同し, 臨床データやクライアントが選択した事柄と専門的な診断と知識に基づき, 意義, 到達目標, 医療の方策を構築するプロセスである. セラピストが臨床を行う中で, クリニカルリーズニングに基づく思考過程はとても重要である. しかし, 実際に臨床にどのように用いるべきかについて具体的に提示された論文はあまりみられない. そこで今回, 実際の症例を呈示し, クリニカルリーズニングに基づき, どのような思考過程で理学療法介入を決定したかについて具体的に示した. 「症例呈示」 症例は40歳代の...

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Published in理学療法学 Vol. 41; no. 8; pp. 592 - 597
Main Authors 城内, 若菜, 大津, 知昌, 木藤, 伸宏, 常盤, 直孝, 成尾, 政一郎, 成尾, 政國
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 20.12.2014
日本理学療法士協会
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Summary:「はじめに」 クリニカルリーズニングは, セラピストが患者およびその家族, 医療に携わるチームのメンバーと共同し, 臨床データやクライアントが選択した事柄と専門的な診断と知識に基づき, 意義, 到達目標, 医療の方策を構築するプロセスである. セラピストが臨床を行う中で, クリニカルリーズニングに基づく思考過程はとても重要である. しかし, 実際に臨床にどのように用いるべきかについて具体的に提示された論文はあまりみられない. そこで今回, 実際の症例を呈示し, クリニカルリーズニングに基づき, どのような思考過程で理学療法介入を決定したかについて具体的に示した. 「症例呈示」 症例は40歳代の男性であった. 職業は電気工事関係だが, 管理職であり, 主にデスクワークを行っていた. 現在, 休職中で, 疼痛が落ち着き次第, 仕事復帰を予定していた. 家族構成は妻と3人の子がおり, 家族は症例の治療に協力的であった.
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00009647385