健常成人における座位多方向 リーチ中の体幹・下肢の筋活動
健常成人に対して座位多方向リーチ動作時の体幹・下肢筋活動について検討した.課題は肩関節水平内転0°,30°,60°,90°,120°方向へのリーチ動作とした.結果,水平内転が120°に近づくにつれて,最大リーチ距離は長くなる傾向が確認され,筋活動はリーチ側の脊柱起立筋の活動が増加し,対側の外腹斜筋の活動が減少していた.また,リーチ距離が短い水平内転0°や30°ではリーチ反対側の外腹斜筋の筋活動が有意に増加し,リーチ反対側の大腿直筋は増加傾向にあった.このように,リーチ方向により体幹と下肢の筋活動は変化することが明らかとなり,示された筋活動の違いは最大リーチ距離に関係していることが示唆された....
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Published in | 作業療法の実践と科学 Vol. 2; no. 4; pp. 77 - 85 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 北海道作業療法士会
2020
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2434-5806 2433-8451 |
DOI | 10.32151/psot.2.4_77 |
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Summary: | 健常成人に対して座位多方向リーチ動作時の体幹・下肢筋活動について検討した.課題は肩関節水平内転0°,30°,60°,90°,120°方向へのリーチ動作とした.結果,水平内転が120°に近づくにつれて,最大リーチ距離は長くなる傾向が確認され,筋活動はリーチ側の脊柱起立筋の活動が増加し,対側の外腹斜筋の活動が減少していた.また,リーチ距離が短い水平内転0°や30°ではリーチ反対側の外腹斜筋の筋活動が有意に増加し,リーチ反対側の大腿直筋は増加傾向にあった.このように,リーチ方向により体幹と下肢の筋活動は変化することが明らかとなり,示された筋活動の違いは最大リーチ距離に関係していることが示唆された. |
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ISSN: | 2434-5806 2433-8451 |
DOI: | 10.32151/psot.2.4_77 |