腰部多裂筋の選択的活動をコンセプトとした新たなexerciseの筋電図学的解析

【目的】腰部多裂筋(以下,LM)の選択的活動を狙って考案したexercise(以下,N-ex)におけるLMの選択的活動性の程度を明らかにすること。【方法】健常大学生21名を対象に,表面筋電図によりLMと腰腸肋筋胸部線維(以下,ICLT)のexercise時における筋活動(以下,%MVIC)を評価した。さらに%MVICよりLocal筋/Global筋比(以下,L/G ratio)を求め,N-exにおけるLMの%MVICとL/G ratioを既存のexerciseと比較した。【結果】N-exは,LMにおいて腹部ドローインに対してのみ有意に高い筋活動を,ICLTにおいてバードドックに対してのみ有意に...

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Published in理学療法学 Vol. 42; no. 2; pp. 114 - 118
Main Authors 村尾, 昌信, 佐藤, 嘉展, 中嶋, 正明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 20.04.2015
日本理学療法士協会
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Summary:【目的】腰部多裂筋(以下,LM)の選択的活動を狙って考案したexercise(以下,N-ex)におけるLMの選択的活動性の程度を明らかにすること。【方法】健常大学生21名を対象に,表面筋電図によりLMと腰腸肋筋胸部線維(以下,ICLT)のexercise時における筋活動(以下,%MVIC)を評価した。さらに%MVICよりLocal筋/Global筋比(以下,L/G ratio)を求め,N-exにおけるLMの%MVICとL/G ratioを既存のexerciseと比較した。【結果】N-exは,LMにおいて腹部ドローインに対してのみ有意に高い筋活動を,ICLTにおいてバードドックに対してのみ有意に高い筋活動を示した。また,N-exはL/G ratioにおいて既存のexerciseに対して有意に高値を示した。【結論】筋電図学的解析により,N-exではバードドックと同等のLMの活動を保持しつつ,より選択的なLMの活動が得られることを明らかにした。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00009930367