中学生サッカー選手における筋腱付着部障害発生に関連する要因について

本研究の目的は,成長期スポーツ障害に対する予防の可能性を探索するため,筋腱付着部障害発生に影響を及ぼす身体的要因について検討することである。対象は中学生男子サッカー部員81名とし,筋腱付着部障害のある者13名と筋腱付着部障害のない者68名の2グループに分け,身長の成長速度や筋タイトネス,アライメントについて調査,測定を行った。その結果,筋腱付着部障害と身長の成長速度曲線(成長区分)との間に関連性は認められなかった。また,筋タイトネス(右腸腰筋,内転筋群,右ハムストリングス,左大腿四頭筋),アライメント(左leg-heel angle)は明らかに判別に関与し,筋腱付着部障害の発生と密接な関連性が...

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Published in理学療法学 Vol. 31; no. 7; pp. 391 - 396
Main Authors 中澤, 理恵, 坂本, 雅昭, 茂原, 重雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 20.12.2004
日本理学療法士協会
Japanese Society of Physical Therapy
Subjects
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ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00003365936

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Summary:本研究の目的は,成長期スポーツ障害に対する予防の可能性を探索するため,筋腱付着部障害発生に影響を及ぼす身体的要因について検討することである。対象は中学生男子サッカー部員81名とし,筋腱付着部障害のある者13名と筋腱付着部障害のない者68名の2グループに分け,身長の成長速度や筋タイトネス,アライメントについて調査,測定を行った。その結果,筋腱付着部障害と身長の成長速度曲線(成長区分)との間に関連性は認められなかった。また,筋タイトネス(右腸腰筋,内転筋群,右ハムストリングス,左大腿四頭筋),アライメント(左leg-heel angle)は明らかに判別に関与し,筋腱付着部障害の発生と密接な関連性があることが示唆された。成長期スポーツ障害に対する理学療法領域の治療に加え,予防に対する介入の可能性が示唆された。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00003365936