JES62大会企画報告:医薬品等の開発における人間工学

「1. はじめに」今回は人間工学会52回大会において「医薬品等の開発における人間工学」というタイトルでシンポジウムを企画させていただいた. その背景としては, いくつかの注目すべき点がある. 1. 医薬品の多くを消費する使用者の高齢化 2. 高額な医療用医薬品の普及と使用の増加 3. 医療用医薬品, 一般用医薬品の多様化 4. 患者が自己管理して使用するデバイスの普及 5. 服薬アドヒアランスと治療効果, 経済的影響 6. ユニバーサルに配慮した医薬品供給の必要 7. 医薬品提供に関するデジタル化 8. 医薬品の供給に関するsustainability考慮の必要 これらの課題は, 近年加速して...

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Published in人間工学 Vol. 57; no. 4; pp. 225 - 226
Main Authors 定本, 清美, 久保田, 清, 村田, 実希郎, 嶋田, 守男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本人間工学会 15.08.2021
日本人間工学会
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Summary:「1. はじめに」今回は人間工学会52回大会において「医薬品等の開発における人間工学」というタイトルでシンポジウムを企画させていただいた. その背景としては, いくつかの注目すべき点がある. 1. 医薬品の多くを消費する使用者の高齢化 2. 高額な医療用医薬品の普及と使用の増加 3. 医療用医薬品, 一般用医薬品の多様化 4. 患者が自己管理して使用するデバイスの普及 5. 服薬アドヒアランスと治療効果, 経済的影響 6. ユニバーサルに配慮した医薬品供給の必要 7. 医薬品提供に関するデジタル化 8. 医薬品の供給に関するsustainability考慮の必要 これらの課題は, 近年加速して考慮する必要性が向上しておりますが, 医療や薬を消費する側, それを運用していく国家, また薬や医療材料の提供者である企業などがそれぞれ個々に考えている場合, 実際に効果がある方針が打ち出せないとも考えられる.
ISSN:0549-4974
1884-2844
DOI:10.5100/jje.57.225