遠隔モニタリングにおける標準作業手順書の運用:アラート受信・解析・報告まで

近年,ペースメーカの植込み件数は横這いであるが,ICD,CRT-P,CRT-Dの植込み件数は増加傾向にある1).それに伴い,心臓植込み型電気デバイス(cardiac implantable electronic device:CIED)患者の管理は増加の一途を辿り,デバイス外来を逼迫している施設も多い.遠隔モニタリングシステムは安全に外来受診回数を減らし,かつ不整脈イベントやデバイスの不具合を早期発見することなどにより,予後を改善することが示されている2), 3).しかし,増加するアラートへの対応は臨床工学技士の日常業務を逼迫させる原因となっている.そこで我々は,アラートへの迅速な対応を可能...

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Published in心電図 Vol. 44; no. 1; pp. 19 - 25
Main Authors 洞垣内, 拓也, 奥村, 一史, 梅本, 紀夫, 大坪, 克浩, 長瀬, 弘行, 浅井, 徹, 脇田, 亜由美, 佐藤, 綾乃, 新田, 功児
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本不整脈心電学会 22.03.2024
日本不整脈心電学会
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ISSN0285-1660
1884-2437
DOI10.5105/jse.44.19

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Summary:近年,ペースメーカの植込み件数は横這いであるが,ICD,CRT-P,CRT-Dの植込み件数は増加傾向にある1).それに伴い,心臓植込み型電気デバイス(cardiac implantable electronic device:CIED)患者の管理は増加の一途を辿り,デバイス外来を逼迫している施設も多い.遠隔モニタリングシステムは安全に外来受診回数を減らし,かつ不整脈イベントやデバイスの不具合を早期発見することなどにより,予後を改善することが示されている2), 3).しかし,増加するアラートへの対応は臨床工学技士の日常業務を逼迫させる原因となっている.そこで我々は,アラートへの迅速な対応を可能とし,さらに臨床工学技士,医師などの医療スタッフの負担を軽減することを目的とした標準作業手順=SOP(standard operating procedure)を作成し,円滑な管理を行っているため,ここで報告する.
ISSN:0285-1660
1884-2437
DOI:10.5105/jse.44.19