義肢装具の最新情報
リハビリテーションの現場で働くエンジニア(リハビリテーションエンジニア:RE)は, 日本においては比較的人数が少ない. REのポストが日本に導入されたのは1969年ごろからで, 義肢装具の分野が最初である. 当時はわが国固有の部品がなく, 優秀な部品はすべて米国やドイツからの輸入に頼っていたが, その状態を改善するために研究機関が設置された. 現在では, 工業デザイン, 情報, 建築や土木等と, 職種も広がっているが, 当初は, 主に機械系と電気・電子系出身者が中心となっていた. 高齢社会の到来に伴い, 介護支援技術に興味を持つ工学部の研究室が増加しているが, REと工学部の研究室とでは, ア...
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Published in | 理学療法学 Vol. 25; no. 8; pp. 497 - 500 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士学会
30.11.1998
日本理学療法士協会 Japanese Society of Physical Therapy |
Subjects | |
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ISSN | 0289-3770 2189-602X |
DOI | 10.15063/rigaku.KJ00001305277 |
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Summary: | リハビリテーションの現場で働くエンジニア(リハビリテーションエンジニア:RE)は, 日本においては比較的人数が少ない. REのポストが日本に導入されたのは1969年ごろからで, 義肢装具の分野が最初である. 当時はわが国固有の部品がなく, 優秀な部品はすべて米国やドイツからの輸入に頼っていたが, その状態を改善するために研究機関が設置された. 現在では, 工業デザイン, 情報, 建築や土木等と, 職種も広がっているが, 当初は, 主に機械系と電気・電子系出身者が中心となっていた. 高齢社会の到来に伴い, 介護支援技術に興味を持つ工学部の研究室が増加しているが, REと工学部の研究室とでは, アプローチに違いがあるようである. いっぽう, 理学療法士とエンジニアの間にも福祉用具に対する発想の相違があるようである. これらは, 見方が違うゆえに相互補完の関係を築けば, よりよい結果を期待することができるものと考えられる. |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.KJ00001305277 |