面接室で支える広汎性発達障害のある青年の就労 : 自分の特徴を知り、不都合な症状をやり過ごし、日常の対処につなげる(口頭発表,行動療法コロキウム'11 in 多摩湖開催報告,コロキウム報告)
【ケース概要】事例:初診時22歳男性, 大学院生. 両親と弟妹3人の6人暮らし. 母親に連れられ来院. 主訴:(Cl.)研究室に行けない, イライラ感, 疲労感. (母親)対人的に不器用, 物や家族にあたる. 【初診時の状況】Cl.:やる気が出ない, 思いがけないところでつまずく, 自分で考えてと言われるのが怖い, 周囲とうまくやれない, 今後どうしたらよいかわからないと話す. やりとりは, 自分が話すときは首を斜めに傾けてうつむき, 話を聞くときはあまり視線を動かさず相手を直視し, 不機嫌そうな表情. 母親:研究室所属後に不安定になったが何とか卒論を出し進学. 以前より学習面での得意・不得意...
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Published in | 行動療法研究 Vol. 39; no. 1; pp. 70 - 71 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
31.01.2013
日本行動療法学会 Japanese Association for Behavioral and Cognitive Therapies( JABCT ) |
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ISSN | 0910-6529 2424-2594 |
DOI | 10.24468/jjbt.39.1_70 |
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Summary: | 【ケース概要】事例:初診時22歳男性, 大学院生. 両親と弟妹3人の6人暮らし. 母親に連れられ来院. 主訴:(Cl.)研究室に行けない, イライラ感, 疲労感. (母親)対人的に不器用, 物や家族にあたる. 【初診時の状況】Cl.:やる気が出ない, 思いがけないところでつまずく, 自分で考えてと言われるのが怖い, 周囲とうまくやれない, 今後どうしたらよいかわからないと話す. やりとりは, 自分が話すときは首を斜めに傾けてうつむき, 話を聞くときはあまり視線を動かさず相手を直視し, 不機嫌そうな表情. 母親:研究室所属後に不安定になったが何とか卒論を出し進学. 以前より学習面での得意・不得意の差はあったが, 不登校歴はなく, 家族が認識するつまずきは初めて. 元来大人しく受身的. 常に淡々としているように見えた. 今回の不適応の背景に, 能力の偏りや独特の認知・行動特性がある可能性を考え, 知能検査を実施した. |
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ISSN: | 0910-6529 2424-2594 |
DOI: | 10.24468/jjbt.39.1_70 |