有道床軌道の繰返し変形特性に及ぼす荷重とまくらぎ形状の影響に関する実験的研究

有道床軌道の道床部沈下量の予測精度向上を目的として, 種々の設計条件のうち最小荷重とまくらぎ形状に着目して上下方向の繰返し載荷試験を行い, 道床バラストの繰返し変形特性に及ぼす影響を検討した. 標準的な剛性路盤上の有道床軌道では, 繰返し載荷によりまくらぎ端部付近でまくらぎ底面と道床部上面の間に微小な隙間が生じることで中央支持条件に近い形式となり, 沈下量が増加することがわかった. また, 最小荷重が大きい (荷重列間隔が短い) 場合には, まくらぎ/道床間に隙間が生じないため沈下量の増分は僅かであることがわかった. さらに, まくらぎ長を現状より長くすれば, 繰返し載荷によって両端支持となり...

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Published in土木学会論文集 Vol. 2005; no. 779; pp. 779_53 - 779_68
Main Authors 名村, 明, 木幡, 行宏, 三浦, 清一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2005
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Summary:有道床軌道の道床部沈下量の予測精度向上を目的として, 種々の設計条件のうち最小荷重とまくらぎ形状に着目して上下方向の繰返し載荷試験を行い, 道床バラストの繰返し変形特性に及ぼす影響を検討した. 標準的な剛性路盤上の有道床軌道では, 繰返し載荷によりまくらぎ端部付近でまくらぎ底面と道床部上面の間に微小な隙間が生じることで中央支持条件に近い形式となり, 沈下量が増加することがわかった. また, 最小荷重が大きい (荷重列間隔が短い) 場合には, まくらぎ/道床間に隙間が生じないため沈下量の増分は僅かであることがわかった. さらに, まくらぎ長を現状より長くすれば, 繰返し載荷によって両端支持となり不同沈下量を抑制できることがわかった.
ISSN:0289-7806
1882-7187
DOI:10.2208/jscej.2005.779_53