職場の人間関係から数度の休職に至った職員に対する支援事例(口頭発表,行動療法コロキウム'11 in 多摩湖開催報告,コロキウム報告)

本例は, 復職事例の途中経過の発表である. 【ケース概要】1.実施機関:私設心理相談 2.来談者:Aさん(20代女性, 公務員) 3.来談経路:EAPからのリファー 4.実施形態:隔週50分/回 5.主訴:休職中に体調を安定させたい 6.来談までの経緯:2人同胞の長子. 大卒後, 一般企業に入社, やりがいを感じられず, X-3年後に公務員に転職, 入職直後から過呼吸発作が起きるようになった. X-2年, 転勤と同時に結婚. 仕事で失敗や同僚とのトラブルが続き, 努力が通じていないと感じた. めまい, 吐き気などが頻出, 精神科受診し適応障害と診断された. その後診断は, パニック障害, 非定...

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Published in行動療法研究 Vol. 39; no. 1; pp. 68 - 69
Main Authors 中井, あづみ, 境, 泉洋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本認知・行動療法学会 31.01.2013
日本行動療法学会
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Summary:本例は, 復職事例の途中経過の発表である. 【ケース概要】1.実施機関:私設心理相談 2.来談者:Aさん(20代女性, 公務員) 3.来談経路:EAPからのリファー 4.実施形態:隔週50分/回 5.主訴:休職中に体調を安定させたい 6.来談までの経緯:2人同胞の長子. 大卒後, 一般企業に入社, やりがいを感じられず, X-3年後に公務員に転職, 入職直後から過呼吸発作が起きるようになった. X-2年, 転勤と同時に結婚. 仕事で失敗や同僚とのトラブルが続き, 努力が通じていないと感じた. めまい, 吐き気などが頻出, 精神科受診し適応障害と診断された. その後診断は, パニック障害, 非定型うつ, 抑うつ状態と変わった. 薬物療法開始後も過呼吸発作, めまいや動悸などが増加し, X-2年, X-1年に数カ月間ずつ休職. 何も考えなくてよくなり楽なので, 辛いときは過剰服薬(OD)をする. X年に3度目の休職, 来談. パートナーは体を休めるよりも家事をこなすほうを勧めるが, 言われたとおりに努力できない.
ISSN:0910-6529
2424-2594
DOI:10.24468/jjbt.39.1_68