緊急対応としての回避計画が奏功した高校生の再登校支援(口頭発表,コロキウム報告)

【ケース概要】17歳, 男性. 公立高校普通科に所属. 父(50代), 母(50代)との3人暮らし. 大学が運営する相談室にて相談を実施した. 身なりは整っており, 相談受付表には自ら記入し, 母親や Th. と話す際の応答などに特記すべき特徴はない. 中学2年生のときに, 親友だと思っていた人が自分の陰口を言っていることが判明し, 「人からどう思われているか気になって疲れて」不登校となる. 中学3年生のときに, 「不安神経症」の診断で薬をもらってから希死念慮が出現し, 通院を中断. 母子共に「薬に頼ってはダメ. 自分で何とかしなきゃ」と感じて登校を再開し, 公立高校普通科に合格. 高校1年生...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in行動療法研究 Vol. 41; no. 3; pp. 264 - 265
Main Authors 高橋, 史, 大野, 裕史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本認知・行動療法学会 30.09.2015
日本認知・行動療法学会
Japanese Association for Behavioral and Cognitive Therapies( JABCT )
Online AccessGet full text
ISSN0910-6529
2424-2594
DOI10.24468/jjbt.41.3_264

Cover

More Information
Summary:【ケース概要】17歳, 男性. 公立高校普通科に所属. 父(50代), 母(50代)との3人暮らし. 大学が運営する相談室にて相談を実施した. 身なりは整っており, 相談受付表には自ら記入し, 母親や Th. と話す際の応答などに特記すべき特徴はない. 中学2年生のときに, 親友だと思っていた人が自分の陰口を言っていることが判明し, 「人からどう思われているか気になって疲れて」不登校となる. 中学3年生のときに, 「不安神経症」の診断で薬をもらってから希死念慮が出現し, 通院を中断. 母子共に「薬に頼ってはダメ. 自分で何とかしなきゃ」と感じて登校を再開し, 公立高校普通科に合格. 高校1年生の6月頃から「体が重くて動かなくなって」休み始め, 単位ギリギリで登校するようになる. 学校では「学校を多く休んでいる自分は, 学校を楽しんではいけない」と考えて学校生活を楽しまないようにしている.
ISSN:0910-6529
2424-2594
DOI:10.24468/jjbt.41.3_264