診療所で小児外来看護に携わる看護職の「子どもの権利」に対する認識と、幼児への採血方法の実態に関する研究
本研究の目的は、小児を診療している診療所の看護職の子どもの権利に対する認識と、その認識に影響を及ぼしている要因および、幼児への採血方法の実態について明らかにすることである。小児を診療している無床診療所の看護職を対象に質問紙調査を実施し、103名(80.5%)から回答を得た。その結果、診療所の看護職の子どもの権利に対する認識は低いことが明らかとなった。子どもの権利に対する認識に影響を及ぼしている要因として、資格・診療形態が関連していた。また、採血時幼児への説明は全員が必要であると認識し100名(97.1%)の者が実施していると回答していたが、幼児の意向や希望を確認している割合は低かった。採血時に...
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Published in | 日本小児看護学会誌 Vol. 23; no. 2; pp. 34 - 40 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本小児看護学会
2014
日本小児看護学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1344-9923 2423-8457 |
DOI | 10.20625/jschn.23.2_34 |
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Summary: | 本研究の目的は、小児を診療している診療所の看護職の子どもの権利に対する認識と、その認識に影響を及ぼしている要因および、幼児への採血方法の実態について明らかにすることである。小児を診療している無床診療所の看護職を対象に質問紙調査を実施し、103名(80.5%)から回答を得た。その結果、診療所の看護職の子どもの権利に対する認識は低いことが明らかとなった。子どもの権利に対する認識に影響を及ぼしている要因として、資格・診療形態が関連していた。また、採血時幼児への説明は全員が必要であると認識し100名(97.1%)の者が実施していると回答していたが、幼児の意向や希望を確認している割合は低かった。採血時には、タオルや抑制帯での固定が行われていた。採血後は、幼児の頑張りを認めていたが、泣く・怖がるなど気持ちの回復過程への関わりを認識し実践している者は少なかった。 |
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ISSN: | 1344-9923 2423-8457 |
DOI: | 10.20625/jschn.23.2_34 |