新しい一次救命処置のガイドラインについてJRC蘇生ガイドライン2015より

2015年10月16日にGRADEシステムを用いて作成されたコンセンサス(CoSTR2015)と同時に,CoSTR 2015を基盤として日本蘇生協議会(JRC) が作成したJRC蘇生ガイドライン2015オンライン版および書籍版が公開された。良質な胸骨圧迫を心停止後直ちに,かつ絶え間なく行うことがBLSにおいて最も重要な要素であるのは不変の原則であり,そのために心停止の判断,胸骨圧迫のテンポと深さ,中断時間,人工呼吸を行う条件が変更となった。市民救助者に伝える際の胸骨圧迫の位置の目安や,脈拍チェックのタイミングなど,まだ解決されていない問題への今後の研究が待たれる。...

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Bibliographic Details
Published in蘇生 Vol. 37; no. 1; pp. 1 - 7
Main Authors 山下, 和範, 長谷, 敦子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本蘇生学会 2018
The Japanese Society of Reanimatology
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Summary:2015年10月16日にGRADEシステムを用いて作成されたコンセンサス(CoSTR2015)と同時に,CoSTR 2015を基盤として日本蘇生協議会(JRC) が作成したJRC蘇生ガイドライン2015オンライン版および書籍版が公開された。良質な胸骨圧迫を心停止後直ちに,かつ絶え間なく行うことがBLSにおいて最も重要な要素であるのは不変の原則であり,そのために心停止の判断,胸骨圧迫のテンポと深さ,中断時間,人工呼吸を行う条件が変更となった。市民救助者に伝える際の胸骨圧迫の位置の目安や,脈拍チェックのタイミングなど,まだ解決されていない問題への今後の研究が待たれる。
ISSN:0288-4348
1884-748X
DOI:10.11414/jjreanimatology.37.1_1