腰部の痛みへの運動療法

この研究の目的は,腰部痛を主訴としReactive painと診断された症例に対して,我々が考案し実施した運動療法の有効性を検索することである。この運動療法は,腰部周囲の筋過緊張を筋伸張運動にて抑制することを症例に学習させることを目的とした。運動療法の継続による疼痛の変化と,この特異的効果を示すための一回の運動療法による客観的効果を検討した。客観的評価は,単位時間あたりの上肢変換運動回数を測定した。その結果,運動療法の継続により19例中16例が疼痛軽減し,そして,45例に対する一回の運動療法において上肢変換運動回数は正常化をみた。...

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Published in理学療法学 Vol. 20; no. 8; pp. 487 - 492
Main Authors 白井, 誠, 米谷, 論, 中塚, 久美子, 守屋, 智里, 高橋, 誠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 31.12.1993
日本理学療法士協会
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Summary:この研究の目的は,腰部痛を主訴としReactive painと診断された症例に対して,我々が考案し実施した運動療法の有効性を検索することである。この運動療法は,腰部周囲の筋過緊張を筋伸張運動にて抑制することを症例に学習させることを目的とした。運動療法の継続による疼痛の変化と,この特異的効果を示すための一回の運動療法による客観的効果を検討した。客観的評価は,単位時間あたりの上肢変換運動回数を測定した。その結果,運動療法の継続により19例中16例が疼痛軽減し,そして,45例に対する一回の運動療法において上肢変換運動回数は正常化をみた。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00003128164