正常者・不同視弱視患者における異なった条件下での光刺激による対光反射の検討

正常者・不同視弱視患者を対象に,異なった条件下による対光反射測定を行い,結果を比較した.正常群15名と不同視弱視群(以下,弱視群)12名にて,赤外線電子瞳孔計(Iriscorder Dual C-10641,浜松ホトニクス社)を用い,赤・青色光刺激で対光反射を測定し,初期瞳孔径と縮瞳率の解析を行った.また,両眼交互刺激を連続的に行い,刺激2回目と5回目の対光反射の振幅の変化を比較した.正常群・弱視群健眼・弱視群弱視眼の単発赤・青色光刺激の平均縮瞳率は3群間に有意差は認めなかった.両眼交互刺激における2回目と5回目の平均縮瞳量も3群間に有意差は認めなかった.不同視弱視のごとく機能的弱視では対光反...

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Published inNeuro-Ophthalmology Japan Vol. 32; no. 2; pp. 154 - 160
Main Authors 池田, 哲也, 戸塚, 悟, 後関, 利明, 石川, 均, 清水, 公也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経眼科学会 25.06.2015
The Japanese Neuro-Ophthalmology Society
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Summary:正常者・不同視弱視患者を対象に,異なった条件下による対光反射測定を行い,結果を比較した.正常群15名と不同視弱視群(以下,弱視群)12名にて,赤外線電子瞳孔計(Iriscorder Dual C-10641,浜松ホトニクス社)を用い,赤・青色光刺激で対光反射を測定し,初期瞳孔径と縮瞳率の解析を行った.また,両眼交互刺激を連続的に行い,刺激2回目と5回目の対光反射の振幅の変化を比較した.正常群・弱視群健眼・弱視群弱視眼の単発赤・青色光刺激の平均縮瞳率は3群間に有意差は認めなかった.両眼交互刺激における2回目と5回目の平均縮瞳量も3群間に有意差は認めなかった.不同視弱視のごとく機能的弱視では対光反射異常を生ずる可能性は極めて低いことが判明した.
ISSN:0289-7024
2188-2002
DOI:10.11476/shinkeiganka.32.154