新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と比べて調理頻度が増加した者の属性と主食・主菜・副菜のそろった食事の頻度
【目的】調理頻度の増加による健康な食事の推進に向けて,新型コロナ感染拡大前と比べて調理頻度が増えた者の属性と主食・主菜・副菜のそろった食事の頻度を検討する。【方法】2020年11月,全国の成人男女6,000人を対象とした「新型コロナウイルス感染症の影響による国民の食行動等の変化とその要因研究」のデータを用いた。調理頻度の変化を増えた群と減った・変化群に分け,属性,現在の調理頻度,主食・主菜・副菜のそろった食事の頻度と野菜摂取量をχ2 検定,多項ロジスティック回帰分析を用いて検討した。【結果】調理頻度が増えた群は871人,減った・変化群は5,129人であった。調理頻度が増えた群には,世帯収入が多...
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Published in | 栄養学雑誌 Vol. 80; no. 2; pp. 96 - 104 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
01.04.2022
日本栄養改善学会 |
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Summary: | 【目的】調理頻度の増加による健康な食事の推進に向けて,新型コロナ感染拡大前と比べて調理頻度が増えた者の属性と主食・主菜・副菜のそろった食事の頻度を検討する。【方法】2020年11月,全国の成人男女6,000人を対象とした「新型コロナウイルス感染症の影響による国民の食行動等の変化とその要因研究」のデータを用いた。調理頻度の変化を増えた群と減った・変化群に分け,属性,現在の調理頻度,主食・主菜・副菜のそろった食事の頻度と野菜摂取量をχ2 検定,多項ロジスティック回帰分析を用いて検討した。【結果】調理頻度が増えた群は871人,減った・変化群は5,129人であった。調理頻度が増えた群には,世帯収入が多い者,在宅勤務をしている者が多かった。また,調理頻度が増えた群は,主食・主菜・副菜のそろった食事の頻度が「増えた」と「減った」ともに多く[「増えた」のオッズ比14.55(95%信頼区間11.58~18.29),「減った」3.87(2.74~5.46)],主食・主菜・副菜のそろった食事の頻度が「ほとんど毎日」では差がみられなかった[1.14(0.89~1.45)]。野菜の摂取も,同様の結果であった。【結論】調理頻度が増えた者は,主食・主菜・副菜のそろった食事の頻度が増えた者と減った者ともに多く,調理頻度の増加と主食・主菜・副菜のそろった食事が「ほとんど毎日」は関係していなかった。 |
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ISSN: | 0021-5147 1883-7921 |
DOI: | 10.5264/eiyogakuzashi.80.96 |