Fallot四徴症に対する右室流出路ステント留置術により高度三尖弁逆流を生じた2症例
Fallot四徴症に対する姑息術に,Blalock-Taussig短絡手術の代替手段として右室流出路ステント留置術がある。今回,右室流出路ステント留置術により高度三尖弁逆流を生じ,右心不全となった2症例を経験した。右室流出路ステント留置術では麻酔導入時やカテーテル操作時の無酸素発作,ステント留置後の肺血流増加により血圧低下をきたす場合がある。今回の2症例は三尖弁へのステントの干渉やカテーテル手技に伴った三尖弁損傷から高度の三尖弁逆流が生じ,血圧低下をきたした。右室流出路ステント留置術では医原性の三尖弁逆流も念頭において麻酔管理を行う必要がある。...
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Published in | Cardiovascular Anesthesia Vol. 27; no. 1; pp. 67 - 72 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会
01.09.2023
日本心臓血管麻酔学会 |
Subjects | |
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ISSN | 1342-9132 1884-7439 |
DOI | 10.11478/jscva.2022-2-015 |
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Summary: | Fallot四徴症に対する姑息術に,Blalock-Taussig短絡手術の代替手段として右室流出路ステント留置術がある。今回,右室流出路ステント留置術により高度三尖弁逆流を生じ,右心不全となった2症例を経験した。右室流出路ステント留置術では麻酔導入時やカテーテル操作時の無酸素発作,ステント留置後の肺血流増加により血圧低下をきたす場合がある。今回の2症例は三尖弁へのステントの干渉やカテーテル手技に伴った三尖弁損傷から高度の三尖弁逆流が生じ,血圧低下をきたした。右室流出路ステント留置術では医原性の三尖弁逆流も念頭において麻酔管理を行う必要がある。 |
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ISSN: | 1342-9132 1884-7439 |
DOI: | 10.11478/jscva.2022-2-015 |