感染性心内膜炎に対する僧帽弁置換術後に併発した感染性左結腸動脈瘤に対し切除術を行った1 例

要旨:感染性心内膜炎に合併した感染性左結腸動脈瘤の報告は稀である.80 歳女性.左片麻痺と発熱で,脳梗塞と診断された.心エコー検査にて僧帽弁閉鎖不全症と僧帽弁両尖に可動性のある疣贅を認め,感染性心内膜炎と診断した.僧帽弁置換術を緊急に行い,抗生剤を継続していたが,発熱が続いた.CT にて下腸間膜動脈領域の動脈瘤を認め,経時的に急速な増大傾向を示したため,感染性動脈瘤と診断し,さらに,大腸癌も合併していたため,同時手術を行った....

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Bibliographic Details
Published inJapanese Journal of Vascular Surgery Vol. 24; no. 5; pp. 836 - 840
Main Authors 曽川, 正和, 若林, 貴志, 中村, 制士
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本血管外科学会 2015
日本血管外科学会
JAPANESE SOCIETY FOR VASCULAR SURGERY
Subjects
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ISSN0918-6778
1881-767X
DOI10.11401/jsvs.15-00001

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Summary:要旨:感染性心内膜炎に合併した感染性左結腸動脈瘤の報告は稀である.80 歳女性.左片麻痺と発熱で,脳梗塞と診断された.心エコー検査にて僧帽弁閉鎖不全症と僧帽弁両尖に可動性のある疣贅を認め,感染性心内膜炎と診断した.僧帽弁置換術を緊急に行い,抗生剤を継続していたが,発熱が続いた.CT にて下腸間膜動脈領域の動脈瘤を認め,経時的に急速な増大傾向を示したため,感染性動脈瘤と診断し,さらに,大腸癌も合併していたため,同時手術を行った.
ISSN:0918-6778
1881-767X
DOI:10.11401/jsvs.15-00001