下肢静脈瘤ラジオ波焼灼術後のEndovenous heat induced thrombosisの検討

【目的】下肢静脈瘤ラジオ波焼灼術後のEndovenous heat induced thrombosis(EHIT)の発生率,時期,危険因子について検討した.【方法】対象はラジオ波焼灼術を行った大伏在静脈(great saphenous vein: GSV)瘤99名110肢.ClosureFASTカテーテルを使用.術後血管エコーによる評価を術後1, 7, 30, 90日目に施行.EHITの発生率,時期,危険因子について検討した.【結果】EHIT発生率は29%(Class1: 24%, Class2以上:5%).時期は,術後1日目:11%,7日目:24%,30日目:7%,90日目:1%と術後7日...

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Published in日本血管外科学会雑誌 Vol. 25; pp. 367 - 372
Main Authors 北川, 敦士, 黒沢, つぐみ, 桶口, 三香子, 吉田, 朋子, 長尾, 俊彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本血管外科学会 2016
日本血管外科学会
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Summary:【目的】下肢静脈瘤ラジオ波焼灼術後のEndovenous heat induced thrombosis(EHIT)の発生率,時期,危険因子について検討した.【方法】対象はラジオ波焼灼術を行った大伏在静脈(great saphenous vein: GSV)瘤99名110肢.ClosureFASTカテーテルを使用.術後血管エコーによる評価を術後1, 7, 30, 90日目に施行.EHITの発生率,時期,危険因子について検討した.【結果】EHIT発生率は29%(Class1: 24%, Class2以上:5%).時期は,術後1日目:11%,7日目:24%,30日目:7%,90日目:1%と術後7日目が最多であった.発生危険因子は多変量解析上,GSV血管径7.5 mm以上であった.【結論】ラジオ波焼灼術後のEHITは術後7日目が最も多く発生した.術後血栓塞栓症を予防するために,今後,周術期血管エコーの時期と対象を再検討する必要がある.
ISSN:0918-6778
1881-767X
DOI:10.11401/jsvs.16-00051