投資する立場からの提言

ベンチャーキャピタル(VC)は、高い成長率や将来性を有するベンチャーに対して投資を行う。日本において、DDS(Drug Delivery System)技術を保有するバイオベンチャー(DDSベンチャー)が多く起業され、多くはないが臨床試験入りを果たした。VCが投資をする立場として、DDSベンチャーの事業成長における重要な観点として以下の3点を提言する。①DDS技術と有効成分との組み合わせであるトータルの医薬品としての臨床的価値を説明できること、②治験薬製造のためのDDS材料の確保や製法の確立を実現するための筋道・資金確保を考えること、③承認取得・市場参入を視野に入れた開発戦略を構築することであ...

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Published inDrug Delivery System Vol. 32; no. 4; pp. 265 - 271
Main Author 長谷川, 宏之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Kawasaki 日本DDS学会 01.01.2017
Japan Science and Technology Agency
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ISSN0913-5006
1881-2732
DOI10.2745/dds.32.265

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Summary:ベンチャーキャピタル(VC)は、高い成長率や将来性を有するベンチャーに対して投資を行う。日本において、DDS(Drug Delivery System)技術を保有するバイオベンチャー(DDSベンチャー)が多く起業され、多くはないが臨床試験入りを果たした。VCが投資をする立場として、DDSベンチャーの事業成長における重要な観点として以下の3点を提言する。①DDS技術と有効成分との組み合わせであるトータルの医薬品としての臨床的価値を説明できること、②治験薬製造のためのDDS材料の確保や製法の確立を実現するための筋道・資金確保を考えること、③承認取得・市場参入を視野に入れた開発戦略を構築することである。筆者はオープン・イノベーションの潮流における大学や製薬会社の創薬活動を重要な投資機会と捉え、これまで以上に深い興味をもってDDS技術・医薬品に関わっていきたい。
Bibliography:ObjectType-Article-1
SourceType-Scholarly Journals-1
ObjectType-Feature-2
content type line 14
ISSN:0913-5006
1881-2732
DOI:10.2745/dds.32.265