Najutaプロトタイプモデルによる遠位弓部大動脈瘤治療後の開窓部エンドリークに対しVALIANT Captiviaの内挿が有効であった一例

症例は85歳,男性.80歳時に遠位弓部大動脈瘤に対しNajutaプロトタイプモデルによるTEVARを施行した.術後3年目に開窓部からのエンドリークが発生しその後瘤径が徐々に拡大した.Japan score 70.0%,Clinical frailty scale 6のハイリスク症例であったが,VALIANT Captiviaを用いて開窓部の圧着および閉鎖を行うことで低侵襲にエンドリークの制御が可能であった.VALIANT Captiviaは強力なradial forceを有するため,Najuta TEVARの術後に開窓部からエンドリークを発症した症例に対して有効な治療手段になりうると考えられた...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inJapanese Journal of Vascular Surgery Vol. 26; no. 2; pp. 103 - 107
Main Authors 深田, 穣治, 中島, 智博, 田宮, 幸彦, 栗本, 義彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本血管外科学会 2017
日本血管外科学会
JAPANESE SOCIETY FOR VASCULAR SURGERY
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0918-6778
1881-767X
DOI10.11401/jsvs.16-00071

Cover

More Information
Summary:症例は85歳,男性.80歳時に遠位弓部大動脈瘤に対しNajutaプロトタイプモデルによるTEVARを施行した.術後3年目に開窓部からのエンドリークが発生しその後瘤径が徐々に拡大した.Japan score 70.0%,Clinical frailty scale 6のハイリスク症例であったが,VALIANT Captiviaを用いて開窓部の圧着および閉鎖を行うことで低侵襲にエンドリークの制御が可能であった.VALIANT Captiviaは強力なradial forceを有するため,Najuta TEVARの術後に開窓部からエンドリークを発症した症例に対して有効な治療手段になりうると考えられたので報告した.
ISSN:0918-6778
1881-767X
DOI:10.11401/jsvs.16-00071