ニッポンのハンターを絶滅から救え

「はじめに」野生動物による被害が増加する中, 現場で個体数管理を担っているハンターの数は年々減少している. また, 高齢化も深刻である. このままではハンターは減る一方であり, "絶滅"が危惧される. シカやクマ, 海獣類といった大型の野生動物管理においては, 銃器を用いた捕獲が不可欠であり, ハンター数の減少は野生動物管理をすすめる上で大きな問題である. 将来的には, 捕獲専門家による管理体制の構築が注目される一方で, まだまだ現役の地元のハンターたちの貢献もなくてはならない. そこで本自由集会では, まず研究者兼ハンターとして野生動物管理に取り組んでいる以下の方々から,...

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Published in哺乳類科学 Vol. 51; no. 1; pp. 152 - 153
Main Authors 松浦, 友紀子, 伊吾田, 宏正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本哺乳類学会 2011
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Summary:「はじめに」野生動物による被害が増加する中, 現場で個体数管理を担っているハンターの数は年々減少している. また, 高齢化も深刻である. このままではハンターは減る一方であり, "絶滅"が危惧される. シカやクマ, 海獣類といった大型の野生動物管理においては, 銃器を用いた捕獲が不可欠であり, ハンター数の減少は野生動物管理をすすめる上で大きな問題である. 将来的には, 捕獲専門家による管理体制の構築が注目される一方で, まだまだ現役の地元のハンターたちの貢献もなくてはならない. そこで本自由集会では, まず研究者兼ハンターとして野生動物管理に取り組んでいる以下の方々から, 現場の状況を紹介していただいた. その上で, 海外の事例も参考にしながら, 「どうしたら質の高い若手ハンターを増やせるか」について, 今後の野生動物管理を担っていく学生及び若手研究者たちと意見交換を行った.
ISSN:0385-437X
1881-526X
DOI:10.11238/mammalianscience.51.152