千歳論文に対するEditorial Comment

高度な僧帽弁輪石灰化MACは僧帽弁手術のリスク因子として知られている. その手技上のリスクは石灰化した弁輪あるいは石灰を徹底除去したあとの無弁輪状態で縫着糸が確実にはかけづらいことに由来する. こうした状況に対して左室壁にパッチを縫着して弁輪を作成する方法が1980年代から報告されているが解剖学的あるいは技術的な問題からか必ずしも普及しておらず, その後心膜スカートなどをもちいて主に左房壁を用いて弁輪を再建するタイプの方法が報告されている....

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Bibliographic Details
Published inShinzo Vol. 48; no. 10; p. 1199
Main Author 米田, 正始
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 2016
日本心臓財団・日本循環器学会
Japan Heart Foundation
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.48.1199

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Summary:高度な僧帽弁輪石灰化MACは僧帽弁手術のリスク因子として知られている. その手技上のリスクは石灰化した弁輪あるいは石灰を徹底除去したあとの無弁輪状態で縫着糸が確実にはかけづらいことに由来する. こうした状況に対して左室壁にパッチを縫着して弁輪を作成する方法が1980年代から報告されているが解剖学的あるいは技術的な問題からか必ずしも普及しておらず, その後心膜スカートなどをもちいて主に左房壁を用いて弁輪を再建するタイプの方法が報告されている.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.48.1199