急性心不全患者の退院時の歩行能力と30 秒椅子立ち上がりテストの関係

【目的】本研究の目的は急性心不全患者の退院時の歩行自立の可否と30 秒椅子立ち上がりテスト(以下,CS-30)の関係について調査することである。【方法】急性心不全患者77 名を対象とし,退院時の歩行自立の可否で自立群と非自立群の2 群間に分類した。退院時の歩行自立の可否と測定項目の関係について調査した。【結果】自立群は非自立群と比較して年齢は有意に低く,体重,BMI,理学療法実施日数,eGFR,介入時CS-30,退院時CS-30 は有意に高かった。ロジスティック回帰分析では介入時CS-30,退院時CS-30 が独立した因子として抽出された。介入時CS-30,退院時CS-30 のカットオフ値はそ...

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Published in理学療法学 Vol. 46; no. 1; pp. 9 - 14
Main Authors 守川, 恵助, 武村, 裕之, 稲葉, 匠吾, 楠木, 晴香, 橋爪, 裕, 鈴木, 優太, 岡田, 誠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 2019
日本理学療法士協会
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Summary:【目的】本研究の目的は急性心不全患者の退院時の歩行自立の可否と30 秒椅子立ち上がりテスト(以下,CS-30)の関係について調査することである。【方法】急性心不全患者77 名を対象とし,退院時の歩行自立の可否で自立群と非自立群の2 群間に分類した。退院時の歩行自立の可否と測定項目の関係について調査した。【結果】自立群は非自立群と比較して年齢は有意に低く,体重,BMI,理学療法実施日数,eGFR,介入時CS-30,退院時CS-30 は有意に高かった。ロジスティック回帰分析では介入時CS-30,退院時CS-30 が独立した因子として抽出された。介入時CS-30,退院時CS-30 のカットオフ値はそれぞれ5.5 回,7.5 回であった。【結論】急性心不全患者の退院時の歩行自立の可否には介入時CS-30 と退院時CS-30 が関連していた。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.11478