MRI による腹臥位からの体幹伸展位における脊椎および仙腸関節の可動域の解析
【目的】腹臥位からの体幹伸展位における,脊椎および仙腸関節の矢状面の可動域の特徴を明らかにすること。【方法】対象は健常女性13名,課題は腹臥位・軽度体幹伸展位・パピー姿勢の3肢位とした。各肢位における各椎間関節(Th11/12~L4/5)・腰仙関節(L5/S1)・仙腸関節の矢状面上の動きを磁気共鳴映像法(MRI)を用いて解析し,腹臥位との差を比較した。【結果】軽度体幹伸展位はTh12/L1~L3/4がL4/5・L5/S1より伸展し,パピー姿勢ではTh12/L1~L4/5 がL5/S1より伸展した。またパピー姿勢は軽度体幹伸展位よりもTh12/L1~L4/5の伸展の動きが大きかった。一方,仙腸関...
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Published in | 理学療法学 Vol. 42; no. 7; pp. 539 - 546 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士学会
2015
日本理学療法士協会 Japanese Society of Physical Therapy |
Subjects | |
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ISSN | 0289-3770 2189-602X |
DOI | 10.15063/rigaku.10961 |
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Summary: | 【目的】腹臥位からの体幹伸展位における,脊椎および仙腸関節の矢状面の可動域の特徴を明らかにすること。【方法】対象は健常女性13名,課題は腹臥位・軽度体幹伸展位・パピー姿勢の3肢位とした。各肢位における各椎間関節(Th11/12~L4/5)・腰仙関節(L5/S1)・仙腸関節の矢状面上の動きを磁気共鳴映像法(MRI)を用いて解析し,腹臥位との差を比較した。【結果】軽度体幹伸展位はTh12/L1~L3/4がL4/5・L5/S1より伸展し,パピー姿勢ではTh12/L1~L4/5 がL5/S1より伸展した。またパピー姿勢は軽度体幹伸展位よりもTh12/L1~L4/5の伸展の動きが大きかった。一方,仙腸関節の動きは両肢位ともほとんどなかった。【結論】軽度体幹伸展位ではTh12/L1~L3/4がおもに伸展を担い,パピー姿勢ではそれにL4/5が加わり,Th12/L1~L3/4についてはさらに伸展することが明らかになった。 |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.10961 |