間歇的伸張運動によるラットヒラメ筋廃用性萎縮の変化 筋萎縮抑制効果の経時的変化に関して

〔目的〕廃用性萎縮筋に対する間歇的伸張運動の筋萎縮抑制効果を,経時的および長軸部位別に検討すること.〔対象と方法〕対象は,8週齢Wistar系ラットのヒラメ筋とした.通常飼育をするC群,後肢懸垂を行うHS群,後肢懸垂中に伸張運動を行うST群に分けた.さらにそれぞれ0・3・7・10・14日時点に群分けした.実験期間終了後,筋の近位・中央・遠位部で凍結切片を作成,HE染色を行い,筋線維横断面積(CSA)を測定した.〔結果〕伸張運動開始14日目でHS 群のCSAがST群と比較し有意に高値を示した.また,14日目のST群で,中央・遠位部での筋線維横断面積の減少率がHS群に比べて小さかった.〔結語〕廃用...

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Published inRigaku ryoho kagaku Vol. 32; no. 2; pp. 165 - 170
Main Authors 久保, あずさ, 上野, 勝也, 宮地, 諒, 山崎, 俊明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo 理学療法科学学会 01.01.2017
Japan Science and Technology Agency
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Summary:〔目的〕廃用性萎縮筋に対する間歇的伸張運動の筋萎縮抑制効果を,経時的および長軸部位別に検討すること.〔対象と方法〕対象は,8週齢Wistar系ラットのヒラメ筋とした.通常飼育をするC群,後肢懸垂を行うHS群,後肢懸垂中に伸張運動を行うST群に分けた.さらにそれぞれ0・3・7・10・14日時点に群分けした.実験期間終了後,筋の近位・中央・遠位部で凍結切片を作成,HE染色を行い,筋線維横断面積(CSA)を測定した.〔結果〕伸張運動開始14日目でHS 群のCSAがST群と比較し有意に高値を示した.また,14日目のST群で,中央・遠位部での筋線維横断面積の減少率がHS群に比べて小さかった.〔結語〕廃用性萎縮筋は伸張運動により経時的に変化し,萎縮抑制効果は長軸部位により異なることが示唆された.
Bibliography:ObjectType-Article-1
SourceType-Scholarly Journals-1
ObjectType-Feature-2
content type line 14
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.32.165