園児の食事の状況ならびに便の性状について

1. はじめに 子どもの生活習慣に関する因子は, 基本的に成人と変わらない. そのため, 正しい生活習慣の確立が重要であることはいうまでもない. そこで今回, 幼稚園児の生活習慣ならびに食習慣などを把握するため, 食生活状況および日常の便の性状について調査を行ったので, その結果を報告する. 2. 調査対象および調査内容 園児350名(男児160名, 女児190名)を対象に, 2002年7~9月に留置法によるアンケート調査を実施した. 調査内容は, 基本的生活習慣(起床時間, 就床時間, 食事時間など)ならびに食品の嗜好および便の性状について調査し検討した. 3. 結果および考察 今回, 対象...

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Published in日本未病システム学会雑誌 Vol. 10; no. 1; pp. 153 - 157
Main Authors 野坂, 一江, 田中, 弘美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本未病システム学会 2004
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ISSN1347-5541
2185-2162
DOI10.11288/mibyou1998.10.153

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Summary:1. はじめに 子どもの生活習慣に関する因子は, 基本的に成人と変わらない. そのため, 正しい生活習慣の確立が重要であることはいうまでもない. そこで今回, 幼稚園児の生活習慣ならびに食習慣などを把握するため, 食生活状況および日常の便の性状について調査を行ったので, その結果を報告する. 2. 調査対象および調査内容 園児350名(男児160名, 女児190名)を対象に, 2002年7~9月に留置法によるアンケート調査を実施した. 調査内容は, 基本的生活習慣(起床時間, 就床時間, 食事時間など)ならびに食品の嗜好および便の性状について調査し検討した. 3. 結果および考察 今回, 対象園児の母親の年齢は30歳代が約9割を占め, 専業主婦が81.4%であった(表1参照). 母親からみた園児の体格はふつうであるという者が約7割を占めたが, 図1に示したとおり母親からみた体格と体格指数には差があり, 実際の体格指数で標準域(カウプ指数14.5~16.5)の者は5割を満たしていない. したがって, 体格指数で正しい評価を認識する必要性があると思われる.
ISSN:1347-5541
2185-2162
DOI:10.11288/mibyou1998.10.153