腰仙部神経根ブロック高周波パルス法におけるtwitchと造影所見,効果に関する検討
【目的】腰仙部神経根パルス高周波法(lumbosacral nerve root pulsed radiofrequency:LS-PRF)では,当該神経の刺激に伴う筋収縮,すなわちtwitchが出現することがある.LS-PRF施行時のtwitchと造影所見との関連,鎮痛効果を調査した.【方法】対象はLS-PRFを施行した283名で,針先と神経の位置関係を造影所見により評価しtwitchの有無との関連を調査した.LS-PRF前と2~4時間後の痛みを11段階の数値評価スケール(numerical rating scale:NRS)で調査し,短期的鎮痛効果を評価した.単神経根症に対してLS-PRF...
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Published in | 日本ペインクリニック学会誌 Vol. 24; no. 1; pp. 1 - 7 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
25.02.2017
日本ペインクリニック学会 |
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Summary: | 【目的】腰仙部神経根パルス高周波法(lumbosacral nerve root pulsed radiofrequency:LS-PRF)では,当該神経の刺激に伴う筋収縮,すなわちtwitchが出現することがある.LS-PRF施行時のtwitchと造影所見との関連,鎮痛効果を調査した.【方法】対象はLS-PRFを施行した283名で,針先と神経の位置関係を造影所見により評価しtwitchの有無との関連を調査した.LS-PRF前と2~4時間後の痛みを11段階の数値評価スケール(numerical rating scale:NRS)で調査し,短期的鎮痛効果を評価した.単神経根症に対してLS-PRFを施行した症例に対しtwitchの有無による2~4週間後の中期的鎮痛効果を評価した.【結果】神経線維や神経鞘が造影される針先の位置のほうが,周囲に造影剤が広がる位置よりもtwitch発生率は有意に高かった.twitchの有無による2~4時間後の痛み減少度や2~4週後の鎮痛効果に有意差はなかった.【結論】LS-PRF時の針先はより神経に近いとtwitchが出現しやすいが,twitchの有無による短・中期的鎮痛効果に有意差はなかった. |
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ISSN: | 1340-4903 1884-1791 |
DOI: | 10.11321/jjspc.16-0025 |