看護学生の看護学臨地実習前における適応感――実習前適応感尺度の作成と検討
「問題」多様化・複雑化する医療ニーズに応えることができる看護師の役割への期待は大きいことから, 看護師免許を取得してからではなく, 看護基礎教育の時から看護実践能力を身に付けていくことが重要である. 看護基礎教育の特徴は実習科目の比重が多いところである. 看護学臨地実習(以下, 実習とする)は目の前で行われている看護の実践を自ら体験しながら学べることから, 看護実践能力を身に付けられる貴重な学修場である. このことは, 実習は看護学を学ぶ上で特に重要な科目として位置付けられていることからも明らかである. しかし, 2022年度看護師等学校養成所入学状況および卒業生就業状況調査によると, 入学者...
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Published in | 応用心理学研究 Vol. 49; no. 2; pp. 141 - 150 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本応用心理学会
30.11.2023
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Summary: | 「問題」多様化・複雑化する医療ニーズに応えることができる看護師の役割への期待は大きいことから, 看護師免許を取得してからではなく, 看護基礎教育の時から看護実践能力を身に付けていくことが重要である. 看護基礎教育の特徴は実習科目の比重が多いところである. 看護学臨地実習(以下, 実習とする)は目の前で行われている看護の実践を自ら体験しながら学べることから, 看護実践能力を身に付けられる貴重な学修場である. このことは, 実習は看護学を学ぶ上で特に重要な科目として位置付けられていることからも明らかである. しかし, 2022年度看護師等学校養成所入学状況および卒業生就業状況調査によると, 入学者数と卒業者数の割合は3年課程で約90%, 大学で約95%であり, 一定数の退学者が存在する. |
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ISSN: | 0387-4605 2433-7633 |
DOI: | 10.24651/oushinken.49.2_141 |