内視鏡を用いた外リンパ瘻の診断と治療

外リンパ瘻に対する内視鏡の応用範囲について検討した。外リンパ瘻の診断は瘻孔の存在と外リンパ液の漏出の確認である。内視鏡によって瘻孔は小さい亀裂も確認可能であり、漏出量は5-10μl以上の量があれば確認が可能であった。また、卵円窓の観察には顕微鏡よりも内視鏡の方が骨壁削開を減らすことが可能であることから有用である。内視鏡径、光量などの観点から内耳への内視鏡の安全性についても記述した。...

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Published inOtology Japan Vol. 23; no. 5; pp. 889 - 892
Main Authors 神崎, 晶, 大石, 直樹, 稲垣, 洋三, 若林, 聡子, 山田, 浩之, 渡部, 高久, 本村, 朋子, 土橋, 奈々, 池園, 哲郎, 小川, 郁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本耳科学会 2013
日本耳科学会
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Summary:外リンパ瘻に対する内視鏡の応用範囲について検討した。外リンパ瘻の診断は瘻孔の存在と外リンパ液の漏出の確認である。内視鏡によって瘻孔は小さい亀裂も確認可能であり、漏出量は5-10μl以上の量があれば確認が可能であった。また、卵円窓の観察には顕微鏡よりも内視鏡の方が骨壁削開を減らすことが可能であることから有用である。内視鏡径、光量などの観点から内耳への内視鏡の安全性についても記述した。
ISSN:0917-2025
1884-1457
DOI:10.11289/otoljpn.23.889